2011年01月14日

蔭山のブログより

僕はアングラが好きじゃなかった。だから「はっぴいえんど」という表記も好きじゃなかったし、つげ義春の絵を使ったジャケットも好きじゃなかった。そういうことでいえば「広島フォーク村」という名前も好きじゃなかった。

ポップ感覚や詩的感覚が前面に出ていないとダメだった。シュガー・ベイブ「SONGS」、荒井由実「ひこうき雲」、五輪真弓「少女」などは、アーティスト名もアルバム・タイトルも素敵だ。

浜田から「愛奴」というグループ名を聴いたとき、「なんならそりゃー」と思った。だから、僕のほうから「ところで浜田、なんでこがいなおかしげなグループ名にしたんや?考えりゃー、もっとポップなエー名前がなんぼでもあるじゃろうが」と訊けばよかったのだが、あえて僕は質問しなかった。なぜなら、僕は愛奴のメンバーのことを知っていたからだった。

僕は、町支・山崎・高橋によるグルックスが登場したときにすぐに彼等の音楽の“ファン”―−グルックスのライブを初めて見たときに、僕は宮城と組んでいたユニオンジャックスをただちに解散することを決めたのだ―−になったし、青山のギターを初めて聴いたときに、度肝を抜かれたし、浜田の「初夏の頃」のメロディーにはなんともいえない淡い世界に連れていってもらったし……つまり、僕は彼等5人をミュージシャンとして“尊敬”していて、その5人が真剣に話し合って決めたグループ名なのだろうから尊重しよう、と思ったのだ。

この話(自分より音楽的才能を持っている人を尊重しようとする気持ちについての話)は、ミュージシャンになりたかったのに、自分に音楽的な才能がなかったためにスタッフになった経験を持っている人であれば、すごくよくわかってもらえるはずだ。


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宮城以外は
浜省のソロになる前のグループ愛奴(あいど)のメンバーでもある。
蔭山は浜省の初期のレコードの制作側の人。


拓郎のいた広島フォーク村自主制作となっているLP
『古い船を動かせるのは古い水夫じゃないだろう』に入っている

グルッグスとは波よけさないでを歌ったグループ
ユニオンジャックストはそのLPで拓郎のマークⅡを歌っているグループ
宮城とは白い粉雪を歌ってもいる人。


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Posted by 打撃投手 at 22:47│Comments(0)日常
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